XperiaXZ1 compactとBluetoothオーディオが突然接続不能になりました。
ペアリングしていたはずの機器が見えなくなる現象に悩まされましたが、自分なりの解決方法を見つけたのでご紹介します。
今回はXperiaXZ1 Compactでの事例ですが、他機種でも応用できる可能性がありますので内容を読み替えてください。
突然Bluetooth接続が解除されてしまった
車の中でスマホの音楽（Amazon music）を楽しむために、「Bluetooth FMトランスミッター」を使っています。
FMトランスミッターが何かと言えば・・
①スマホとBluetoothで接続
②Bluetoothで飛んできた音声をFM電波で送信
③車のFMラジオチューナーで受信
という行程でスマホの音声を車で聴くことができるのです。
なんとFMラジオしかついていない車でも大丈夫！
【構成】
スマートフォン：SONY Xperia XZ1 Compact (G8441)
FMトランスミッター：KENWOOD CAX-BT10
仕事中に使用していますので、FMトランスミッターとスマホが接続されたまま車を離れて切断されてしまう動作が頻繁にあります。
何事も無ければ車に戻ったタイミングで再接続されるという事を繰り返しています。
そんな使用方法でしたが、あるときスマホが再接続しなくなりました。
自動的に接続されないことも多々ありましたので、その時は気にせず放置していました。
ところが車の再始動（FMトランスミッターの再起動）を繰り返していても一向に接続されることがなく、そこで初めて異常に気付きました。
再度ペアリングしても接続できない
このような不具合が出たときは、再度ペアリングすることで再使用可能でした。
（ペアリングに異常が発生していつの間にかペアリングが解除されるという現象が時々ありましたので）
ところが、今回の症状については少し勝手が違うようです。
”新しい機器とペア設定する”を選択しても、FMトランスミッターが候補に表示されません。
この場合は過去に登録されていた機器として設定が残っているケースです。
機器設定が残っている場合は新しい機器ではないとスマホ側で判断されます。
ところが”以前接続されていた機器”の項目にもFMトランスミッターが
表示されていませんでした。
これは何かがおかしい・・・
ここでトラブルが発生していることがわかりました。
トランスミッター故障の可能性あり？
いやなパターンが頭をよぎりました。
そうです、機器の故障の可能性があるわけですが、信頼のケンウッド製品でそれはあるのだろうか？？
（ネタとしてはおいしいけど）
買い換えたくない一心で機器の検証に移行します。
まずはFMトランスミッターを検証
再購入を考えた場合、価格面から考えるとFMトランスミッター故障が安く上がります。
こういうときは手っ取り早く他の機器とペアリングできるかを試すのが正解です。
会社用のiPhoneSEがありますので、こいつとペアリングしてみることにしましょう。
結果は問題なく接続可能
不通に接続に成功して使用できました。
よってFMトランスミッター故障の確率は限りなく0%に近づきました。
（特定の機器と接続不良の可能性もあるので0%ではない。）
次はスマホ側の検証
これもできる事は限られますが、まずは再起動を試してみます。
スマホやパソコンでは鉄板の検証方法です。
まあ、当然のことながら症状は変わりません。
ただ検証するのに再起動状態から始めるというのはお約束ですね。
次にFMトランスミッターと同じく、他のBluetooth機器と接続できるかを試してみましたが、結果は問題なく接続が可能でした。
この結果からBluetoothの機能自体が死んでいるわけでは無さそうなので、機器テストとしては正常と判断しました。
次は設定関連を疑ってみる事にします。
設定項目を細かく確認していきましたが、あまり関連項目は無さそうです。
これ以上はマニアックな設定を確認していくしかありません。
開発者オプションを確認してみる
”開発者オプション”はより細かい設定ができるようにandroidスマホには必ず用意されています。
しかし通常使用に影響を及ぼすような設定もあるため、通常設定メニューには用意されていません。
ご存じの方も多いかと思いますがその方法はこちら。
Xperia XZ1 Compact（android 9)の場合
【設定】→【システム】→【端末情報】
ここまで表示させると”ビルド番号”という項目があります。
次にこの”ビルド番号”を連打してください。
カウントダウン後に（これで開発者になりました）と表示されます。
ここまで操作で1つ上の階層【システム】に【開発者向けオプション】が表示されます。
では開発者オプションを確認していきます。
この中の設定については慎重に設定をおこなってください。
Bluetoothの関連の項目を確認していくと
”Bluetooth AVRCPバージョン” という項目がありました。
この項目だけは標準設定が”1.4”なのに”1.6”に設定がされています。
（画面は対策後なので1.4になっています。）
標準設定ではないことが気になりますので、
とりあえずこの設定を標準の”1.4”に設定して再起動しました。
余談ではありますが・・
AVRCPバージョンが何かと言えば、Bluetoothオーディオ機器で
リモコン操作や曲名表示を受け持つ機能（プロファイル）のこと。
SONYはオーディオ機器メーカーなので、Xperiaは発売されると新しい
周辺機器の提案があります。
もしかしたらその関係で最新の”1.6”である必要があるのかもしれません。
この設定を変える事で、ナビやリモコンに楽曲表示されない不具合も
解消する事があるそうですよ。
新規ペアリングが可能になりました。
※ここで注意事項です！
再起動後にすぐ実施して欲しい事があります。
Bluetoothの設定を変えてしまったので、過去に登録された機器を消去してください。
再度ペアリングすると新しいプロファイルでペアリングされます。
これを実施しないと正常に作動しないBluetooth機器がありました。
今回はこの作業で見えなくなっていたFMトランスミッターが見えるようになり
再度ペアリングすることが可能になりました。
とはいえ今まで使用できていましたので、使用していたFMトランスミッターが
AVRCPバージョン”1.4”対応が必須というわけではないと思われます。
どちらかといえば設定が変更された事で、Bluetooth機能にリセットが実施された。
そのように考えた方が納得できると思います。
とりあえず故障から買い換えという出費が回避できました事に一安心です。
Xperia以外の機種は読み替えてください
開発者オプションの入り方は機種毎にいろいろあります。
ほとんどの機種は機種バージョンやビルド番号の連打で可能になるはずです。
そこに至るまでのメニュー階層は違いますが、なんとなく連想してみてください。
あとは開発者オプションの設定にオンとオフの項目がありましたが、
ここをオフに設定するとメニューに開発者オプションが表示されなくなります。
（表示されていると何か気持ちわるいのは私だけでしょうかね・・。）
以上、簡単なトラブルシュートの報告でした。
実はオーディオごと交換したかった
私の車はオーディオ交換が許されていないので「FMトランスミッター」を使っていますが、故障していたならBluetoothオーディオに交換してしまうつもりでした。
オーディオ自体もそんなに高くないですからね。
狙っていたパイオニア「DEH-5600」はAmazonで15,000円くらいで購入できますし、ハンズフリー機能もついてくるので実用的。
同時に2台待ち受けもできるので、会社と個人のスマホの接続ができるなと考えてました。
まあ今回は設定変更ですんでしまったので、このまましばらく使い続けるつもりです。
（買い換えたかった・・）
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
