こんにちは、三毛フミです。
中古スマホを購入するときに「ネットワーク利用制限▲」の表示を見かけます。
このようなスマホは価格が安く設定されていて魅力的に見えますが、実際にどのようなことが発生するかに興味がありました。
特に「SIMロックあり」のスマホについてはロック解除できない可能性もあり、なかなか手を出すことができないのではないでしょうか。
私の手元には「ネットワーク利用制限▲」「SIMロックあり」の状態で購入したスマホを所有しており、実際に解除することができましたので記事にしてみました。
auスマホを「SIMロック解除」する方法
検証として実際にauスマホ(iPhoneSE)を解除してみました。
auショップでも解除はできますが、オンラインだと手数料がかかりません。
簡単にできますのでこちらの方法をおすすめします。
auスマホのSIMロック解除は「My au」のサイトから申請が可能です。
まずは「My au」のサイトへ移動しましょう。
申請には「au ID」が必要になります。
メールアドレスで登録が可能なので、登録を完了してからログインしましょう。
既存アカウントだとうまくいかないことがありますので、新規アカウントを作成してから申請することが推奨です。
トップページに移動しました。
「SIMロック解除」のページは到達が困難なので、検索ボックスで「SIMロック解除」と検索してみましょう。
検索結果がこちらです。
「SIMカードに関するご案内」を選択します。
「SIMロック解除のお手続きはこちら」を選択しましょう。
次の画面では下方向にページをスクロールさせてください。
「SIMロック解除のお手続き(My au)」を選択します。
※既存アカウントだと次の画面遷移前にエラー表示になる可能性があります。
次の画面では下方向へスクロールさせてください。
「その他の端末」を選択するとIMEI/MEIDを入力するボックスがありますので、「SIMロック解除」したい端末のIMEI/MEIDを入力した後に「次へ」をクリック。
IMEI/MEIDの確認方法はこちらに記載されています。
問題がなければスマホの「SIMロック」が解除されます。
私の場合は数分で解除されていました。
以前は「SIMロック解除」ができなかった我がiPhoneSE。
まさか無料で解除できる日がくるとは・・感動の瞬間でした。
「SIMロック解除」の必要性
ここからは「SIMロック」と「ネットワーク利用制限」について解説したいと思います。
解除することで「SIM」の選択肢が増える
SIMロックは通信キャリアが発売する端末(スマホ)に課せられている制限の事です。
通信キャリアは通信に必要な電波を提供する会社のことで、docomo・au・SoftBank・楽天モバイルが相当します。
電波通信には「SIM」と呼ばれるカードをスマホに入れることで、どの周波数の電波を使用して通信するかを決定されます。
使える「SIM」の種類を制限するのが「SIMロック」です。
※このほかに端末自体がどの周波数に対応しているかを確認する必要があります。
販売する通信キャリアは自社の電波を使ってほしいのでこのような制限をするのですが、制限付きのスマホをつかっていると利用者は自由に通信会社を選択することができません。
そのため携帯電話業界の競争に影響があると総務省が判断し、「SIMロック」する条件を細かく指導することになりました。
結果として令和3年10月1日以降に発売されるスマホについては「SIMロック」が廃止されることになり、今後発売されるスマホについては「SIMフリースマホ」として制限のない状態で発売されることになります。
しかし過去に発売されたスマホには「SIMロック」が存在しています。
そのため過去に発売されたスマホについても「SIMロック」を解除できるようなルールが段階的に決定されてきました。
現状ではほとんどのスマホで「SIMロック」を解除できる状態になっています。
これをふまえて、次からは「ネットワーク利用制限」について解説します。
「ネットワーク利用制限▲」とは
通信会社はスマホ本体を提供する際に利用制限を設定することが可能で、分割購入した端末が現在どのような状況にあるのかを表しています。
初回購入者がどのような購入を選択したか、売却したときに残債があったかどうかで「ネットワーク利用制限」の状態が変わるのです。
分割購入した場合の端末(スマホ)所有権は完済するまで販売した通信会社にありますので、残債を残したまま売却されたスマホは通信会社のものです。
つまり売却した前使用者がスマホの支払いを継続している場合が「ネットワーク利用制限▲」の状態なのです。
この状態で支払いが完了しなかった場合はどうなるのでしょう。
その場合は「ネットワーク利用制限×」の状態になり、そのスマホは使用することができなくなってしまいます。(赤ロムといわれるものです。)
そのため「ネットワーク利用制限」の状態は、中古スマホを購入する時にはとても重要なことなのです。
中古スマホを販売しているお店で「赤ロム保証」を実施している店舗が安心ですよ。
一括購入であれば「ネットワーク利用制限○」の状態で、支払いは完済している状態なので制限されることはありません。
先に説明した「SIMロック」の解除には信用が必要になります。
スマホの所有権が通信会社にある限り、拒否される可能性もありえます。
「ネットワーク利用制限」の状態によって現在の状況を確認することは大事な判断要素なので、中古スマホを購入するときは注意しましょう。
総務省のガイドラインについて
ここ数年でスマホ業界の料金形態は大きく変化しました。
ユーザーは自由に通信会社を選択できるようになりましたし、料金プランも競争でどんどん安くなっていきました。
これは総務省が策定したガイドラインに準じた業界の流れなのですが、少しずつユーザーの負担を軽減することにつながっています。
しかし誰しもがこの恩恵を受けられるかといえばそうでもありません。
知っている人だけが得をするのが現状なので、逆を言うと知らないと損をするといえます。
総務省はあくまで「選択できる自由を残さないとだめ」と指導しただけなのです。
自由になる方法は用意されているので、あとは自分で調べることが重要です。
いろいろある選択肢から自分に合ったベストを見つけるのは面白いですよ。
中古端末購入の選択肢が増える?
今回はauで実践しましたが、各社「SIMロック解除」の方法を準備しています。
楽天モバイル(基本はSIMフリー端末)
ユーザーが自由に申請できるようになったので、中古市場も「SIMロック解除品」の商品が増えてきたように感じます。
現状で「ネットワーク利用制限▲」の商品は残債ありの商品と思われますので、すぐには「SIMロック解除」できない可能性があります。
(できるならお店が解除しているはずなので)
しかし「ネットワーク利用制限×」=赤ロムへの保証があるのであれば、3,000~5,000円程度割安で販売されている「ネットワーク利用制限▲」の端末をあえて選択するのもありかもしれません。
auのサポートに「ネットワーク利用制限▲」の解除が可能か確認してみた
(2021/11/14追記)
中古端末で「ネットワーク利用制限▲」のステータスを「ネットワーク利用制限○」に変更する方法がないかをauのサポートセンターに問い合わせてみました。
結論から言えば、auでは中古端末を「ネットワーク利用制限○」にする方法がありませんでした。
いろいろお話を聞かせてもらった変更できる条件は以下の通り。
①auで購入したiPhoneであること
②そのiPhoneの契約者であること
③分割支払いを完了すること
これらを満たす必要があり、中古端末ではこの条件を満たせません。
しかし基本的には前使用者の支払いが完了すると翌月くらいに○に変わるとのこと。
私の使用している端末は未だ残債が残っている状態なのか・・。
その残債の有無も契約者本人でしかできないようでした。
■さらに後日談■
2021年12月頃に再度ネットワーク利用制限を確認したところ、ネットワーク利用制限が○に切り替わっていました!
おそらく2年から3年の支払期間だろうと思われますが、長い期間の支払いですね。
契約してからすぐに手放したであろうことが想像できました。
ネットワーク利用制限▲の場合は端末買い取り価格にも影響が出てくるので、端末を購入するならば一括購入しておいたほうが良さそうです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。