Amazonの電子書籍リーダー「新型Kindle」の進化がすばらしい。
「新型Kindle」は2022年10月12日から発売されましたが、その内容がとても大きな変更で驚きを隠せません。
我が家には2台のKindleがありますが、現ユーザーの目から見ても買い換えたくなるような変更内容なので、羨みながらも良くなったポイントを見ていきます。
新型Kindle(第11世代)について
あらゆる面で旧型を超えてきた新型Kindle
「旧型Kindle」ユーザーから見ると進化ぶりがよく分かる「新型Kindle」
まずは旧型との比較をスペック表で比較してみようと思います。
私が所有している旧モデル、旧型paperwhite(2018)と旧型Kindle(2019)を比較しながら新モデルを見ていきます。
写真左側が旧型paperwhite(2018)で、右側が旧型Kindle(2019)です。
旧モデルとの性能比較表
モデル |
新型Kindle |
旧型Kindle |
KindlePaperwhite |
---|---|---|---|
価格(税込) |
10,980円 広告あり版 |
8,980円 広告あり版 |
13,980円 広告あり版 |
サイズ (mm) |
157.8×108.6×8.0 |
160×113×8.7 |
167×116×8.18 |
重量 |
158g |
174g |
182g |
ディスプレイ |
6インチ |
6インチ |
6インチ |
容量 |
16GB |
8GB |
8GB |
解像度 |
300ppi |
167ppi |
300ppi |
フロントライト数 |
4LED |
4LED |
5LED |
充電コネクタ |
USB-C |
USB MicroB |
USB MicroB |
フラットベゼル |
非搭載 |
非搭載 |
フラットベゼル |
防水機能 |
なし |
なし |
IPX8 |
色調調節 |
あり |
なし |
なし |
明るさ自動調整 |
なし |
なし |
なし |
値段は高くなったが、性能アップで納得の変更
まずは価格についてですが、旧型と比較すると2,000円値上りしました。
今の円安状況を考えると値上げはやむを得ないかなと思います。
しかし、値上げに見合った以上の機能向上がありました。
旧モデルのユーザーから見ても、欲しかった機能がいくつも追加されていることを考えると満足感のほうが大きそうです。
電子書籍に興味がある人には購入のハードルが上がってしまいましたが、Kindleはそもそもスマートフォンでも楽しめるサービスでもあります。
私がそうであったように、アプリでKindleのサービスを満喫できた人が専用端末の購入を考えているはずなので、より快適に使えることを追求するのがKindle専用端末の役割です。
ユーザーからすると、今回のアップグレードは「納得」の内容でした。
旧モデルより小型化して軽量になった!
ディスプレイサイズはそのままに本体サイズが小型化されていました!
さらに本体重量も 174g → 158g へと軽量化されています。
文庫本がだいたい 200g なので、Kindleはすでに文庫本よりも軽量になっています。
文字の読みやすさはそのままに、小さく軽くを常に追求しているのは本当に素晴らしい。
paperwhiteの重量が重くなったときは残念に思いましたが、新型Kindleは最軽量モデルとして存在しているので安心しました。
本体ストレージが16GBにアップ!
本体ストレージ容量が8GBから16GBにアップされました。
実際の所、Kindle Unlimitedを使っていても容量に関しては不都合は感じていません。
というのもKindle unlimitedは本の返却が必要で、何十冊も借りたままにできないからなのです。
しかし余裕のあることは良いことで、購入した書籍をたくさん持ち歩きたい人には嬉しい変更ですし、これこそ電子書籍ならではのメリットです。
イメージ的には本棚を持ち歩いているようなものですから。
解像度が向上して繊細な表現が可能になった
解像度が167ppiから300ppiへと向上し、上位機種と同じになりました。
実際は167ppiでも粗く見えるわけではありません。
しかし300ppiのpaperwhiteを見ると、細かな違いですが表現力は違います。
特にマンガを読むときに大きく違いがわかりますが、文字の判別については自分の目が良くないとわからないという問題も・・。
本と比較した場合、Kindleはすでに印刷物より表現が細かいかもしれませんね。
既存ユーザーからすると、300ppiの解像度が標準になったことは大歓迎です。
充電端子がUSB-TypeCに対応
充電端子が「USB-MicroB」から「USB-TypeC」へと変更されました。
使っていると裏表が関係ない「USB-TypeC」は便利に思いますし、端子が強いのも頻繁に充電する機器では安心感につながります。
なにより充電ケーブルを他の機器と共用できるのは便利です。
全モデルが発表されたときはまだまだ「USB-MicroB」が主流ではありましたが、いまは「USB-TypeC」が主流になっているので助かります。
色調調節が可能になった
個人的にはすごく羨ましく思った機能で、バックライトを「ホワイト」か「アンバー」に変えることができるようになりました。
標準のKindleは前モデルからバックライト対応になり、暗い場所でも読書が可能になりました。
現在使用しているKindleのバックライトはホワイトですごくキレイに光ってくれるのですが、ちょっとクールな印象があるので夜間の読書用にやわらかいアンバー色があれば・・と思うことがあります。
好みの問題なのですが、選べることは良いことです。
現在発売されているKindle端末すべてがこの「色調調節」対応になりました。
上位モデルとの違い
上位モデルとの棲み分けにより、搭載されていない機能もあります。
防水機能については上位モデル「paperwhite」や「Oasis」にしか搭載されていません。
お風呂で長湯しながら読書できるのは快適ですが、実際に使う機会は少なかったです。
私にはあまり必要のない機能だったので、2台目のKindleは無印を選びました。
防水機能の実現に関係しているのか、防水対応モデルはベゼルがフラットです。
標準Kindleはベゼル(がくぶち)がついており、ディスプレイを覆うように一段高いデザインになっています。
画面側を下に置いても画面が直接触れないというメリットもあり、古風なデザインではありますが、本を読むという用途にはしっくりくるデザインで個人的にはお気に入りのデザインです。
最上位機種の「Oasis」にはバックライトの自動調整機能などを備えますが、さすがに29,980円(8GB 広告無し)は高すぎる気がします。
無印Kindleの性能向上を考えると、防水機能が不要であれば現在は標準モデル一択ですね。
エントリーモデルとしては多機能すぎるくらい
エントリーモデルとしては価格が上昇してしまったことは残念です。
電子書籍専用端末としては旧モデルでも十分すぎるくらいの解像度をもっていたので、とにかく電子書籍を楽しみたい人にはありがたい存在でした。
しかし新型Kindleは上位モデル「paperwhite」に匹敵するかなり大がかりなバージョンアップとなっていますので、満足感の高い買い物になるはずです。
防水機能が不要なら、無印Kindleが間違いなく「買い」のモデルになるでしょう。
スマートフォンで使えるサービスをわざわざ専用端末を買ってまで・・と思うかもしれませんが、専用端末を使うことで読書の快適性は大きく変わります。
・数週間は充電不要なため、電池残量のことを忘れてしまうくらいに長寿命。
・読書中に手に持っていても苦にならない軽量小型な本体サイズ。
・目に優しい電子ペーパー(E-ink)ディスプレイは長時間の読書でも疲れ知らず。
・好きな本を何十冊も持ち歩くことができる大容量ストレージ。
読書をすることに特化したKindleはやはり便利で役に立つツールです。
書籍から離れてしまった私でしたが、Kindleを使ってからはスキマ時間で本を読み始めることができるのでいろんな本を読みあさってます。
これは私の楽しみ方ですが、本当に欲しくて手元に置いておきたい書籍は紙媒体で購入し、ちょっと気になる本はKindleアンリミテッドでちょい読みします。
ちょっとした待ち時間にスマホではなく「Kindle」。
じつはスマホ依存症の予防にも役に立っているのではないかと思っています。
スマホに縛られた現代人に「Kindle」はしばしの現実逃避を与えてくれるでしょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。