こんにちは三毛フミです。
「iPhoneのバッテリー持続時間が短くなってきた気がする。」
バッテリーの劣化は使っているiPhoneに不安を感じる理由の一つかと思います。
設定から確認できる「バッテリーの状態」を確認しても、90%以上残っているんだけど、本当に交換が必要なのか?
そんな悩みをかかえていた私が「iPhoneのバッテリー交換」を決断できた理由を記事にしてみました。
- iPhoneのバッテリー交換目安は「iMazing」を使って判定しよう
- 「iMazing」をインストールしてみよう
- バッテリー交換はどこに依頼するのが良い?
- iPhoneのバッテリー交換についてまとめ
iPhoneのバッテリー交換目安は「iMazing」を使って判定しよう
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高性能なiPhoneは性能の低下を意識せず使えるスマートフォンなので、長期間利用するユーザーがとても多い優秀なスマホです。
OSのアップデートも非常に長期間で、2021年11月現在でも6年前に発売された「iPhone6S」にも最新の「iOS15」が提供されていますから驚きのスマホなのです。
そんなiPhoneでもバッテリーは衰えてしまいます。
一般的なスマホは2~3年でバッテリーの劣化を感じますので、長寿命なiPhoneにバッテリー交換は避けて通れない修理と言えるでしょう。
iPhoneの電池がどんな状態かを知るには「設定」の「バッテリー」から確認できます。
「バッテリーの状態」を選ぶと「最大容量」という表記がありますが、それがバッテリーの劣化具合です。
数値は100%から少しずつ減少していきます。
結論から言えば、iPhoneの「バッテリーの状態」では電池の劣化を正確に判定できません。
機種によって判定にばらつきがあるようで、正しい数値ばかりではないようです。
正確な数値を確認するため、Windowsソフトの「iMazing」を使用して現在の容量を把握する方法を記載しておきますね。
バッテリー交換にお金をかける価値がありますか?
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バッテリーの劣化は買い換えを意識する
スマホのバッテリーを交換するべきかを相談されることがあります。
「今使っている古い機種にお金をかけてバッテリー交換が必要か?」
機種交換を検討していると、バッテリー交換の出費は気になりますよね。
じつはスマホを買い換える理由の多くが「バッテリーの劣化」でした。
関連するデータを引用させて頂きました。
Q.次にスマホを買い替えるとしたら、何を理由に買い替えますか?
5Gなど新サービスが登場したら 14.0%
分割払いが終わったら 9.3%
契約更新のタイミングが来たら 11.2%
新機種が出たら 4.6%
利用しているスマホが壊れたら 28.4%
利用しているスマホのバッテリー消耗が激しくなったら 28.5%
その他 4.0%
2020年5月の調査データです。
ここで意外に思ったのは性能に関する理由が少ないことでした。
上記データでは「5G」や「新機種」が性能に関連する理由で、現在使用している機種に不満があるひとは少なく、日本で高性能なiPhoneのシェアが大きい事も理由としてありそうです。
あなたのiPhoneの電池が新品と同様にもどるなら、機種交換を検討しますか?
じつは性能面ではまったく不満を感じていないのかもしれません。
ちなみにアップルで電池交換を依頼すると、5,940~8,140円で電池交換できます。
この金額に安いと感じたなら電池交換を検討するべきです。
実際交換したらどう変わるの?
私の使っているiPhoneは「iPhoneSE 第一世代」。
今となっては唯一無二なコンパクトボディを持った貴重な存在。
コンパクトな機種は電池の大きさも小さいので、バッテリーの持ちは短いです。
長年使い続けた私のiPhoneは積極的につかうとバッテリーがどんどん消費されていきますので、使用頻度が高い日はお昼で30%台になってしまいます。
もともとiPhoneSEにこだわって使用している私でもストレスを感じていました。
こんな状態のiPhoneSEでしたが、電池交換後は夕方まで使用して30%台に復活。
これくらいの持続力があると、YouTubeや音楽試聴も気兼ねなく使用することができるので快適そのもの。
そのほかに解消された不具合もありました。
・電池残量表示がとつぜん10~20%減少してしまう。
・電池残量が少ないときに再起動する。
この2つの不具合が解消してくれました。
心配事がなくなったので、この古い端末をまだまだ使い倒そうと思っています。
こんな症状はバッテリー劣化のサインなので要確認です
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毎日使用しているスマホにバッテリー劣化を感じる時があります。
代表的な症状はこんな具合です。
・以前よりも使える時間が短くなった
・電池残量が突然大幅に減少する
・充電頻度が増えた
・電池残量が少なくなるとシャットダウンする
・満充電までの時間が早い
こんな症状があるようなら要注意。
極端に容量が低下すると、劣化の進み具合がいっきに加速します。
さらにバッテリーの劣化が進行すると危険なこともあります。
電池が膨れて本体が変形したり、極端な事例ではバッテリーが発火・爆発することもあるようです。
こんな事故になってしまう前に交換しておきましょう。
バッテリー交換の基準はどれくらい?
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iPhoneにはバッテリーの状態を確認できる項目が用意されています。
「設定」を開くと「バッテリー」を開くことで電池の使用量を確認することができるようになっています。
そこから「バッテリーの状態」を選ぶと「最大容量」という表記がパーセンテージで表示されているのが確認できます。
このパーセンテージが80%を下回るとバッテリー交換時期と言われていました。(アップルが想定している500回の充電をした時の劣化度合い)
実際に容量の低下を感じはじめるのが90%を下回ったくらいからなので、私は80%を下回るまでバッテリー交換無しで使おうと考えていました。
ところが、何年使用しても「最大容量」はずっと89%を維持したままで、それ以上の変化はありませんでした。
しかし体感では半分くらいの容量にしか感じられず、お昼に一度充電が必要なくらいの状態になっていました。
ここでiPhoneの「最大容量」表記に疑問を感じ始めます。
より正確な電池容量を確認できるソフトを探してみることにしました。
Windowsパソコンを使ったiPhoneのバッテリーチェック方法
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iPhoneのバッテリー容量を確認できる機能を持ったソフトをさがしてみた結果、たどり着いたのが「iMazing」というソフトウェア。
「iMazing」はいわば「iTunes」と同等の機能をもったソフトで、iPhoneのバックアップやコピーを目的とした管理ソフトです。
正直に言うと、本家「iTunes」より圧倒的に使いやすいと思います。
お金に余裕のあるときに課金したいと思えるソフトでした。
今回はiPhoneの電池状態を確認するだけなので、課金せず無料版で使用できますからご安心ください。
「iMazing」を使用して電池の状態を確認すると、電池容量は初期より66%低下した状態と表示されていました。
この容量値は自分の体感と一致する感覚で、本来は夕方くらいまでもってくれるバッテリーがお昼までに20%まで減ってしまう理由としては十分です。
この確認で私はバッテリー交換に踏み切ることができました。
スクリーンショットを撮り忘れたので、交換した機種とは別の「iPhone8」で確認。
最大容量は91%を維持しているのでまだまだ安心できそうな数値です。
iOS15からバッテリー劣化の案内が出るようになりました。
私がバッテリー交換したiPhoneSEはiOS14なので、この判定は表示されません。
「iMazing」でバッテリーの状態を確認すると86%の表示でした。
iPhoneSEと違ってそれほど容量に差は出ませんでしたが、「設定」からの「バッテリーの状態」では読み取れない情報を表示する事ができます。
iPhoneSEの世代はもともとバッテリーが弱かったのかもしれません。
最大容量の数値がずっと変化しなかったり、突然の電源落ちなどが発生していました。
世代が新しくなると誤差が少なくなる可能性はありますね。
「iMazing」をインストールしてみよう
「iMazing」は充電回数やバッテリー容量の確認ができますので、正規・非正規にかかわらず容量の確認をすることができました。
「iMazing」のダウンロード
ここからはWindowsパソコンに「iMazing」をインストールする方法です。
公式ホームページからウィンドウズ版のプログラムをダウンロードしましょう。
「無料ダウンロード」を選択してください。
プログラムがダウンロードされますので、ダウンロードフォルダにあるプログラムを起動してインストールを実行します。
インストーラーが起動しました。
使用許諾契約書に同意して次に進んでください。
インストールするフォルダを設定します。
こだわりがなければデフォルトで大丈夫なので次に進んでください。
デスクトップにショートカットを作るときはチェックを入れたまま次に進んでください。
選択した内容に間違いがなければ「インストール」を選択して次に進みましょう。
インストールが始まります。
途中で進行がとまったようになることがありますが、そのままお待ちください。
私のパソコンは読み書きが速いSSDですが、それでも数分待つことになりました。
インストール完了です。
再起動を求められますので、問題なければ再起動を選択してください。
「iMazing」を起動してみよう
さて早速「iMazing」を起動してみましょう。
画面左下のスタートメニューをクリックすると「iMazing」が追加されています。
初めて起動した場合はiPhoneとの接続を求められます。
接続後にiPhoneを操作して、このコンピューターのアクセスを許可します。
「信頼」「信頼しない」の二択ですが、「信頼」を選択してパソコンからのデータアクセスを許可してあげて下さい。
パスコードの入力を求められますので、iPhoneのパスコードを入力する事でパソコンからiPhoneへのアクセス許可が完了します。
ここからは再びパソコン側での操作に戻ります。
正常にペア設定されたら準備は完了です。
この作業は初回のみで、同じiPhoneを接続するときは必要ありません。
(新しいiPhoneを接続するときは同様の手順が必要になります。)
過去にバックアップを作成していない場合はバックアップの作成を促されます。
iCloudのバックアップとはまた別になるようなので、安心したい方は「iMazing」でバックアップを作成すると良いです。
こちらがメインメニュー画面です。
画面の右下にバッテリーアイコンが表示されていますが、このアイコンをクリックする事でバッテリーの状態を確認する事が可能です。
バッテリーの状態が表示されました。
現在のバッテリー充電量で○アイコン内のパーセンテージは変化することもありますので、満充電状態で判断するほうが良さそうです。
注目したいのは「充電回数」と「電池効果的最大充電」です。
充電回数が500回を超えてくると電池容量の低下が感じられるのが一般的。
「電池デザイン最大充電」が設計容量なので、「電池効果的最大充電」との数値が近ければバッテリーは新品に近い容量をたもっているということです。
「電池効果的最大充電」の数値が満充電でも少ない場合は電池の劣化が大きく進行していますので、80%を下回ってくるようであれば交換を検討しましょう。
iPhoneの他にもiPadを接続することができますので、「設定」から最大容量を見る事ができないiPadにもおすすめできるソフトです。
これでバッテリー容量の目安がわかりました。
次はバッテリー交換の方法についてです。
バッテリー交換はどこに依頼するのが良い?
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ここまでの行程でiPhoneのバッテリー容量を確認することができました。
自分の感覚と実際の容量はなんとなく近いものがあったのではないでしょうか。
ではバッテリー交換をしようと思ったとき、どこに依頼したらよいのか?
方法はおおきくわけて2種類です。
①アップルへ本体を送付してバッテリー交換を依頼する
②近くのiPhone修理店へ持ち込みでバッテリー交換を依頼する
このふたつの違いはiPhoneを使用できなくなる期間です。
持ち込みでバッテリー交換を依頼した場合は当日対応してくれるお店が多く、作業している間だけiPhoneが使えなくなるわけです。
しかしアップルへiPhoneをおくる場合は5~7営業日が必要と公式ページに記載されていますので、一週間近くiPhoneを使用することができません。
アップルによる修理を希望する場合は修理期間中に使うための代替機を用意しておきましょう。
代替機の作成に必要な移行手順を記事にしました。
①アップル公式ページからバッテリー交換を依頼する
アップルへ修理を依頼するのはとても簡単です。
公式ページからappleIDでログインし、交換を希望する機種を選択して依頼するだけです。
修理するiPhoneは配送業者さんが後日引き取りにきてくれます。
②ちかくのiPhone修理店へ持ち込みでバッテリー交換する
次に持ち込み修理が可能なiPhone修理店での対応についてです。
こちらもふたつの選択肢があります。
(A) apple正規サービスプロバイダで修理を依頼する
(B) 公式ではないiPhone修理店で修理を依頼する
ふたつの違いはアップル公式かどうかの違いだけです。
apple正規サービスプロバイダ
(A) のapple正規サービスプロバイダで有名なのは「カメラのキタムラ」さんですね。
お近くの店舗を検索したい場合はアップル公式ページからの検索が便利です。
appleIDでのログインが必要ですが、機種の選定から店舗の空き時間まで表示してくれるのが良いです。
しかしapple正規サービスプロバイダにも弱点はあります。
それは古い機種の修理に対応できないこと。
流通が少なくなった機種の部品は補充しないようなので、私の所有する「iPhoneSE」であれば店舗で修理できないと言われました。
(apple公式ページからの修理依頼で対応して欲しいとのこと。)
公式ではないiPhone修理店
(B) の公式ではない修理店での依頼について。
判断基準はapple正規サービスプロバイダで検索できない店舗としています。
店舗により修理に使用している部品は「正規品」か「互換品」かの違いはあると思います。
気にされる方は修理前に確認しておくと良いでしょう。
互換バッテリーを使用すると「設定」からの「バッテリーの状態」で情報が表示されないことがあるそうです。
私が利用したお店ではそのようなことはありませんでしたが、「iOS15.1」の更新直後に以下の表示がされるケースがありました。
朝の更新直後からその日の夕方まで表示されていましたが、更新後によくあるバッテリー消費があったため再起動したところ通常の表示に戻りました。
(この現象が互換バッテリーによるものかはわかりませんが・・)
こちらも店舗による在庫で修理不可能のケースがあります。
しかし私が依頼した店舗は「iPhoneへの愛情」にあふれた店舗だったので、まだまだ修理することが可能なので長く使って欲しいと応援されました!
さすがiPhone専門修理店と関心しましたね。
iPhone修理店を検索する場合は「Googleマップ」で「iPhone修理」と検索するのが便利でした。
実際にiPhone修理店で交換をお願いしてみた
私が所有している2台の「iPhoneSE」をバッテリー交換してみました。
1台は自作パソコンパーツ販売店
1台はiPhone修理専門店
結果はどちらのお店の対応も素晴らしく、交換時間は30分程度で完了しました。
交換後もバッテリーに不具合も無く普通に使用できています。
体感後のバッテリー持続時間は素晴らしく、半日しか持たなかった「iPhoneSE」は一日の使用に耐えてくれるようになりました。
店舗待ちできる時間で対応してもらえること、代替機が不要なのはやはり便利です。
お店によっては容量アップのバッテリーを搭載してくれるようですが、容量アップを売りにする電池で当たりを引いた記憶があまりないので避けた方がよさそう。
ひとつ気になるところは自分のデータが入ったiPhoneを委ねることです。
端末ロックを解除する必要がありますので、ここが気になる人は代替機を用意して本体を初期化する必要があるでしょう。
iPhoneのバッテリー交換についてまとめ
iPhoneのバッテリーをパソコンから確認できる方法をご案内しました。
「設定」からの「バッテリーの状態」では詳細なバッテリー状態を確認できないので、PCソフト「iMazing」を使用してバッテリーの現在容量と充電回数を確認することができます。
バッテリーの劣化を感じる感覚は人それぞれです。
しかし現在のバッテリー容量が新品から80%を切っているようであれば、交換後のバッテリー性能復活を十分に体感できると思います。
またiPhoneのバッテリーを交換する方法について。
アップルへの配送で交換を依頼する方法と、店舗による持ち込み依頼があります。
配送の場合は修理期間中(5~7営業日)にiPhoneが使えないので、代替機を用意する必要があります。
店舗による持ち込み依頼であれば、店頭待ちで対応してくれるお店もあります。
たとえばこちらの【アイサポ】 さんでは郵送対応の他に店舗対応もしてくれます。
全国に店舗がありますから、お近くに店舗があれば持ち込んでみましょう。
iPhoneを持ち込める店舗には「apple正規サービスプロバイダ」と「一般修理店」がありますが、「apple正規サービスプロバイダ」でも対応できない修理を「一般修理店」で対応してくれるケースがあります。
古くても愛着のあるiPhoneを安心して預けられる店舗が見つかれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。